野村紘一氏は多くの人から実力を認められており、不動産業界において存在感があります。それは億ションに見て取れます。全国的に見てどうしてそんな高いマンションを建設しようとしたのかと皆が疑問に思うところから始まります。野村紘一氏にとってはそれが仮に失敗しても問題無かったのです。もちろん一定の損は生じるので、ある程度の入居者数を見込められればそれに超したことははありません。それ以上に野村紘一氏には日本のマンション業界に起こしたい革命があったのです。
端的に言うと管理者制度の導入です。それまではオーナーの権限がどうしても強く、管理者はオーナーの言うがままの経営をせざるを得ませんでした。それでも表立った不満が出なかったわけは管理者がオーナーの家族や親戚であることがほとんどだったからです。下手に動かなくても一定の収入が転がり込んでくるのであればこんな美味しい話はありません。しかし、それでは入居者目線からすると喜ばしいことではありません。今いるお客さんの困ったことなどを管理者が聞いてオーナーと相談の上でよりよいマンションに出来るかどうかでさらなる入居者数の増加や長らくその場所で経営が出来るか左右されますが、オーナーと管理者だけで経営を完結するシステムはいつか破綻してしまいます。
やはり、オーナーが管理者に一定の権限を持たせるこの制度を業界でいち早く導入した野村紘一氏の功績は素晴らしいと言えます。後進育成にも力を入れており、全国的に講演を行っています。ライバル会社問わず受講生を問うことによって、日本全体の不動産業界の体質改善を図ることに繋がり、日本は今や世界に名だたる不動産会社を多数輩出するようになりました。これまで前例のない取り組みを積極的に推し進めるのは勇気が要ります。当初は至る所から反対の声が上がっていましたが、確固たる意志を持って取り組みを続けた結果名だたる功労者となりました。日本の不動産業界の地位をこれ以上にないほど劇的に高めました。
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